巷に溢れるフェイクニュースや、“マスコミ”と“ゴミ”を組み合わせた“マスゴミ”というネットスラング……。近年では、新聞やテレビなどの報道メディアに対し、批判的な意見を持つ人も多く、それに危機感を持つメディアも増えています。福岡県を中心に高いシェア率を誇る西日本新聞も例外ではありませんでした。 たとえば、新聞業界でよく叫ばれる読者離れ。西日本新聞の朝刊の発行部数は51万4104部と全国紙・ローカル紙を含め九州一ではありますが、年々数は減り続けています。 加えて西日本新聞が直面していたのが、若手の記者離れ。将来有望な若い記者や実力のある中堅記者がちらほらと辞めていっている、漠然とした危機感があったといいます。 そんな中、2018年1月よりスタートしたのが、読者からのLINEの情報提供をもとに取材し記事化する「あなたの特命取材班」(以下、あな特)。この企画が、西日本新聞ひいては全国の新聞業界にもプラスの変化を起こそうとしています。